“かぎろひ”に想う事

オペラ歌手の楠野麻衣です。

6月8日(ロバの日)に誕生日を迎えました。

例年、自分の誕生日は梅雨入り時期と被ってみんなが憂鬱になりがちな時期なのですが、今年は梅雨らしからぬ6月のお天気ですね。

4月の「ジャンニ・スキッキ」が終わった後、5月に出来るかも?と思っていたコンサートも新型コロナの影響で中止・延期となり、まるまる一か月は人前で歌う機会のない時間を過ごしました。

週の半分は専門学校の先生、空いた時間で地域メディアのライターとしての副業をこなしつつ、あとはひたすらに練習と勉強。

それなりに充実した楽しい毎日なのですが、コンサートがないとお客様にも会える機会がないので、みなさまはお元気にされているかなぁ?と少し寂しく思う日々です。

ステージがないというのは、こんなにも平和なものなのかと思う。

毎月何本か本番があると、いつ何を歌うのかの整理から始まり、譜読み、暗譜、曲の背景の調べもの、語学、衣装やヘアメイクの準備、イベントの広報、スケジュールの調整、お客様からのお問合せの対応…etc.

ずっとエンドレスで何かやっている状況が続きます。

5月の空の青がこんなにきれいで、春から夏にかけての緑の息吹はすさまじく、バラの季節はこんなに美しいものなのかと。

今年ほど外の世界に目を向けた初夏はいつぶりでしょうか。(去年はもっと生き抜くことに必死だったから)。

そんな時を経た6月、詩人、北門笙さんの詩集「かぎろひ」の発売記念&東日本大震災復興応援のイベントに出演することになりました。

イベントでは、朝ドラ「あまちゃん」の主演をはじめ大活躍中の女優のんさん、俳優の渡辺哲さんが詩の朗読。

そのうちの何作品かに付けられた歌を、私たち音楽家が演奏するという、朗読と歌が融合した内容となっています。

6月19日の生配信イベントですが、配信後もしばらくはアーカイブでご覧いただくことが出来、みなさまからお預かりしたチケット代金の一部は三陸鉄道さんにお届けすることになっています。

ちなみに、

「かぎろひ」とは、陽が上がる少し前に山際が染まっていく自然現象のこと。

「陽炎」とも書き、少ししらけてき赤く染まる空の様子を言うそうです。

 

昨年、モデスティーネで作成した動画《緑の歌劇場》の中で歌っているドニゼッティの二重唱も「あさやけ」というタイトルです。(↓4.25くらいから)

朝の美しき空を見て歌にしたくなるのは、日本人もイタリア人も同じかな。

 

イベントをご覧いただける方はこちらから配信チケットをご購入下さい。

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日本オペラ振興会 藤原歌劇団 

ソプラノ 楠野麻衣