2021年、歌いはじめ

2021年、遅ればせながら今年もよろしくお願いいたします。

 

年明け早々に緊急事態宣言の発出に伴い、同業者からは音楽イベントの中止と延期のお知らせが相次いでおります。

 

そんな状況の中、1月11日に横浜市いずみ中央のテアトルフォンテにて、ニューイヤーガラコンサートに出演致しました。

直前まで、無事に開催できるかどうかと気を揉みましたが、主催者サイドとホール側が協議の上、十分な対策を行った上での実施が実現。

 

こんな状況にも関わらず、足を運んで下さった皆さまはもちろん、会場には来られなくても気にかけて下さった方々、支えて下さった出演者やスタッフ、皆さまに感謝です。

 

(Modestineの相方、丸尾有香さんと♪)

 

2021年の幕開けは、恩師から譲り受けたヒョウ柄のドレス(!)で、ロッシーニの歌曲《踊り》を歌いました。

 

昨年12月のコンサートの本番数日前にカルメン・サントーロ先生から

「アンコールで《踊り》を歌ってね!」

と言われ、歌ったことのない私は大慌てで譜読みしたものの、結局納得いかない本番でしたので、ちゃんと腰を据えて勉強したくて挑戦で入れた一曲…。

 

やっぱりまだまだ修行が必要でしたが、大好きな曲ですので、楽々と声で遊んでいるように歌えるようになることが目標です。

 

(初めましての牟田さんとも一緒に♪)

 

二部の最初には、丸尾有香さんとのヴォーカルユニット〈Modestine(モデスティーネ)〉として登場し、モーツァルトの《コジ・ファン・トゥッテ》の二重唱を歌いました。

久しぶりにラベンダーのドレスを着たのですが…。

何年か着ていない間に、私の胸郭がドンドン広がってしまったようで。
いざ着てみるとファスナーが上がらず…。

 

3人かがりでファスナーを上げて頂き(笑)

デュエットは歌ったのですが…

マリーアントワネットのように肋骨を折って抜くわけにもいかず。

(↑楽屋で話題になりました。笑)

 

あまりに苦しくて水色のドレスに着替えました💦

 

(小学4年生から知ってる花音ちゃん。もう立派な歌い手さんです)

 

2部で歌ったアリアは《夢遊病の女》の“ああ、信じられない”という一曲。

オペラ歌手育成部の研修生時代のイタリア研修(2010年?)以来でした。たぶん。

 

当時、ランティエーリ先生とトニーニ先生にご指導いただき、最後のコンサートのトリで歌わせて頂いたのが嬉しく、それ以上に緊張したことを覚えています。

 

イタリア研修後、この曲はまだ歌えないと思って封印していましたが、2020年11月の日本オペラ振興会のガラコンサートで佐藤美枝子さんの歌に聴き惚れ、また勉強したくなり、挑戦。

 

何回やっても上手くいかないところはいかないし、終わった後は
「ぬわぁぁぁ!!!なぜだぁぁぁ!!!!」
と落ち込むのですが。

 

逃げずに挑みたいと思います。

 

(中村靖先生と一緒に♪)

 

余談ですが、
ここ数ヶ月のステージで思うこと。

感染防止の為にステージと客席の間をあけるため、通常よりもステージの後ろで演奏する事が多くなっています。

 

ステージは立ち位置によって響きが全く変わるので、歌い手には非常に歌いづらく、嫌な感じなのですよね。
それでフェイスシールドがあるともう…泣きたい気分です。

 

ただ、そんなこともお金を出して聴きに来てくださるお客様には関係の無いことで。

 

雨ニモマケズ、風ニモマケズ、な気分です。

 

 

音楽のことばかりになってしまいましたが、今はそれ以上に何よりも、
皆さまが健康で過ごされ、早く安心して暮らせる世の中がくることをお祈りしています。

※写真撮影時はマスクをはずしておりますが、それ以外はマスク等着用、舞台上でもソロ以外は一部フェイスシールドを着用しつつ。
検温や楽屋の消毒なども主催者様の方でしっかりお世話して下さいました。

 

 

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日本オペラ振興会 藤原歌劇団 

ソプラノ 楠野麻衣