オペラ歌手の楠野麻衣です。
今回はオペラ初心者さんに向けてモーツァルトのオペラ《魔笛》について超ザックリと解説するブログです。
《魔笛》とは?
モーツァルトが作曲した最後のオペラ作品。
楽しくてわかりやすく、初心者さんやお子さまにもおすすめです。(音楽の教科書にも載っていますよね!)
ただ、楽しいだけではなく哲学的な部分もあり、踏み込むとどこまでも研究しがいがある奥深い作品でもあります。
どんなオペラ?
• 作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
• 初演:1791年
(モーツァルトが亡くなる2か月前、フランス革命の2年後)
• 言語:ドイツ語
(ジングシュピール=セリフがあるオペラ)
• ジャンル:ファンタジー・冒険・愛・哲学が詰まった作品
ストーリーは?
とてもざっくり説明すると「王子が魔法の笛を手に入れ、愛する姫を救い出し、成長する冒険の物語」です。
箇条書きにするとこんな感じ。
(色々省いて簡単にした説明です。詳しい人たち怒らないでくださいね!笑)
王子タミーノが怪物に襲われ、夜の女王の手下に助けられる。
夜の女王は「娘のパミーナが悪者ザラストロに捕まった!助けて!」とタミーノに頼む。
タミーノは陽気な鳥刺しパパゲーノと一緒にパミーナを救いに行く。
魔法の笛と鈴をもらい、冒険スタート
しかし、ザラストロは実は悪者ではなく、女王の方が危険人物だった!
タミーノとパミーナは様々な試練を乗り越え、成長して結ばれる。
女王は倒され、正義が勝つ!
↑夜の女王が王子タミーノに「娘を助けて!」と頼むシーン
見どころ&聴きどころ
① 夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように胸に燃え」
• 超高音の超絶技巧の有名なアリア!
• 夜の女王が娘パミーナに剣を渡し、「お前がザラストロを殺しなさい!」と命じる復讐のシーン。
②パミーナが歌う「愛の喜びは霧と消え」
• 姫パミーナが王子タミーノの愛を失ってしまったと思って歌う曲
• 非常に美しい旋律で心をうつ名曲です
③ パパゲーノ&パパゲーナの「パパパの二重唱」
•コメディ要素満載の明るく楽しい歌
• 王子の相棒パパゲーノが熱望していた恋人と結ばれる幸せいっぱいのシーンの曲
④ タミーノの試練と魔法の笛
• 魔法の笛を吹くと困難が解決!ディズニー的なファンタジー要素。
• タミーノとパミーナの愛が試され、成長する感動のシーン。
どんな人におすすめ?
①オペラ初心者やお子さま
お話がセリフで進むので分かりやすい!
②ディズニーやジブリが好きな人
魔法・冒険・恋・試練などファンタジックな要素が詰まっている
③コメディ要素が好きな人
パパゲーノが楽しい!
人は死にません!笑(自殺しかけるけど思いとどまります)
④声の魅力を楽しみたい人
夜の女王は超高音、ザラストロは超低音。
人間の声という楽器の可能性をお楽しみいただけます。
どこで観られる?
来月2025年3月15日(土)、16日(日)に横浜市いずみ中央テアトルフォンテで上演します。
私は両日お昼13:00からの公演に夜の女王役で出演。
今回は日本語での上演なので、さらに親しみやすくなっています。
親子室もありますので、お子さまとのご観劇も大歓迎!
▼公演詳細、チケットのお申し込みはこちらから
ネットでも観られる!
横浜まで行けないよー!という方はYoutubeで「魔笛 日本語字幕」と検索してみてください。なんと全幕無料でご覧いただけます。
(著作権的にはどうなのか分からないので、このページでの紹介を差し控えます…)
まとめ
《魔笛》は、ファンタジー映画のように楽しめるオペラ。
• 楽しいキャラ&壮大な冒険:おとぎ話のような世界観。
• 超有名アリア:夜の女王、パパゲーノなど名曲だらけ。
• ストーリーが分かりやすい:善と悪、試練と成長、恋と冒険がテーマ。
気軽に楽しめる作品なので、「オペラがどんなものなのか観てみたい!」という人にもピッタリの作品です!
ぜひ一度、モーツァルトの魔法の世界に足を踏み入れてみてくださいね♪
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ソプラノ 楠野麻衣