モーツァルト最後のオペラ《魔笛》って?5分でわかる!超ざっくり解説

オペラ歌手の楠野麻衣です。

今回はオペラ初心者さんに向けてモーツァルトのオペラ《魔笛》について超ザックリと解説するブログです。

《魔笛》とは?

モーツァルトが作曲した最後のオペラ作品。
楽しくてわかりやすく、初心者さんやお子さまにもおすすめです。(音楽の教科書にも載っていますよね!)

ただ、楽しいだけではなく哲学的な部分もあり、踏み込むとどこまでも研究しがいがある奥深い作品でもあります。

 

どんなオペラ?

• 作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

• 初演:1791年

(モーツァルトが亡くなる2か月前、フランス革命の2年後)

• 言語:ドイツ語

(ジングシュピール=セリフがあるオペラ)

• ジャンル:ファンタジー・冒険・愛・哲学が詰まった作品

 

ストーリーは?

とてもざっくり説明すると「王子が魔法の笛を手に入れ、愛する姫を救い出し、成長する冒険の物語」です。

箇条書きにするとこんな感じ。
(色々省いて簡単にした説明です。詳しい人たち怒らないでくださいね!笑)

 

◾️王子タミーノが怪物に襲われ、夜の女王の手下に助けられる。

◾️夜の女王は「娘のパミーナが悪者ザラストロに捕まった!助けて!」とタミーノに頼む。

◾️タミーノは陽気な鳥刺しパパゲーノと一緒にパミーナを救いに行く。

◾️魔法の笛と鈴をもらい、冒険スタート

◾️しかし、ザラストロは実は悪者ではなく、女王の方が危険人物だった!

◾️タミーノとパミーナは様々な試練を乗り越え、成長して結ばれる。

◾️女王は倒され、正義が勝つ!

夜の女王

↑夜の女王が王子タミーノに「娘を助けて!」と頼むシーン

 

見どころ&聴きどころ

① 夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように胸に燃え」

• 超高音の超絶技巧の有名なアリア!
• 夜の女王が娘パミーナに剣を渡し、「お前がザラストロを殺しなさい!」と命じる復讐のシーン。

②パミーナが歌う「愛の喜びは霧と消え」

• 姫パミーナが王子タミーノの愛を失ってしまったと思って歌う曲
• 非常に美しい旋律で心をうつ名曲です

③ パパゲーノ&パパゲーナの「パパパの二重唱」

•コメディ要素満載の明るく楽しい歌

• 王子の相棒パパゲーノが熱望していた恋人と結ばれる幸せいっぱいのシーンの曲

④ タミーノの試練と魔法の笛

• 魔法の笛を吹くと困難が解決!ディズニー的なファンタジー要素。
• タミーノとパミーナの愛が試され、成長する感動のシーン。

 

どんな人におすすめ?

①オペラ初心者やお子さま

お話がセリフで進むので分かりやすい!

②ディズニーやジブリが好きな人

魔法・冒険・恋・試練などファンタジックな要素が詰まっている

③コメディ要素が好きな人

パパゲーノが楽しい!
人は死にません!笑(自殺しかけるけど思いとどまります)

④声の魅力を楽しみたい人

夜の女王は超高音、ザラストロは超低音。
人間の声という楽器の可能性をお楽しみいただけます。

原純 魔笛

どこで観られる?

来月2025年3月15日(土)、16日(日)に横浜市いずみ中央テアトルフォンテで上演します。
私は両日お昼13:00からの公演に夜の女王役で出演。

今回は日本語での上演なので、さらに親しみやすくなっています。

親子室もありますので、お子さまとのご観劇も大歓迎!

▼公演詳細、チケットのお申し込みはこちらから

ネットでも観られる!

横浜まで行けないよー!という方はYoutubeで「魔笛 日本語字幕」と検索してみてください。なんと全幕無料でご覧いただけます。
(著作権的にはどうなのか分からないので、このページでの紹介を差し控えます…)

 

まとめ

《魔笛》は、ファンタジー映画のように楽しめるオペラ。

 

• 楽しいキャラ&壮大な冒険:おとぎ話のような世界観。

• 超有名アリア:夜の女王、パパゲーノなど名曲だらけ。

• ストーリーが分かりやすい:善と悪、試練と成長、恋と冒険がテーマ。

 

気軽に楽しめる作品なので、「オペラがどんなものなのか観てみたい!」という人にもピッタリの作品です!

ぜひ一度、モーツァルトの魔法の世界に足を踏み入れてみてくださいね♪

 

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日本オペラ振興会 藤原歌劇団

ソプラノ 楠野麻衣

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