私の中の夜の女王。

「魔笛」本日2日目本番です。

2014年、
初めて“夜の女王”を演じた時は、緊張の連続で稽古場で人と話す余裕も無く…。

どうやったら女王になれるか必死でした。

魔笛

今回は6プロダクション目(?)の「魔笛」。

何かをやって“女王になろう”とするのではなく、“私の中の夜の女王と出会おう”と思ってやって来ました。

舞台袖でスタンバイしていて、
私の中にいる“夜の女王”が目覚めて腹を決める瞬間が有り、この感覚を愛おしく思う。
経験を積むとはこういう事なのかもしれない。

 

昨日の1幕アリアは音の芯にあたらず無念。

自分の夜の女王への合格点はまだ出せないけれど、
いつも誠実に“夜の女王”と向き合ってきたことにはしっかりと自信を持って、本日のステージに向かいたいと思います。

 

日本オペラ振興会 藤原歌劇団

ソプラノ 楠野麻衣